せぴ論

雑多感想アンド持論整理用

100分de名著 ロジェ・カイヨワ「戦争論」感想

活字が苦手なのでこの番組すごく有り難いです。いやこの「戦争論」と「フランケンシュタイン」を観たくらいなんですけども。小難しい文章は大変に苦手すぎるので噛み砕いて口語で説明してくれるのが良い。時代背景や作者個人の観点からの考察なんかも聞けて、分かったつもりになっちゃう(笑)

少なくとも文章だけから入ったら理解出来ないままだったろうな~っていうことを教えてくれるのでその後読むハードルも下がるというか。ま、その後読んでないですけど。読めな…。

 

ちょうど8月、終戦の時期にやっていた本題「戦争論」面白かったです。ちょうど宝石の国10巻の考察の役にも立ったりした。人間の傾きという切り口だったので。

大したこと書けないけど、とりあえず備忘録として。また何か思い付いたら追記しよ~

 

 

合理主義的な社会に見えて、人には祭り(あるいは戦争)のような何も生み出さない、非生産的な消費活動のみを行う「聖なるもの」を求める傾きがある…という話。

理解した後ではExactlyと思うんだけど、戦争と祭りに同じ人間の心理傾向があるとは全く考えついたことがなかった。

祭りをある種の宗教的なものと捉えると、自分自身は無宗教で、宗教にのめり込む人の気持ちはわかりませんわ~と思って生きてきたんだけど、プリパラプリチャンライブの通い初めて2年程経過し…恐らくライブとかもある意味宗教的な恍惚感があって、この本でいうところの「聖なるもの」に該当するんだと思いますね。洗脳されるような感覚は自覚してはいるんですけど、気持ちいいんですよね。。。その他いろんなアニメ・ゲーム、フィクション作品自体への感情がそうかもしれない。

無宗教に生きてるつもりで結局聖なるものを求めているという。割と合理主義的に生きてきたと思ってたので、自分としては最近の気付きとしてメモメモ_φ(・_・ です。


今や祭りもライブも合理的な経済活動として成り立ってるんだろうけどその奥には人間の非生産的な衝動があるというか。?人間が必要とする傾向にあったから宗教そしてお祭りなどが生まれてるんだし当たり前といえばそうなんだが。

無宗教な日本でアイドルブームが盛んなのも、宗教的な恍惚感を味わう機会があまりないから?などと思ってみたり。知らんけど(関西人お得意の)。

まあアイドル論についてほぼ知見がないので。ミュージシャンやクリエイターに向ける感情とアイドルに向けるそれは異なることが多い……という何となくの感覚ですが。勿論アイドル以外のライブや舞台で得られる恍惚感も「聖なるもの」の一部と考えているのだが!何かこう…ここからは別の深~~い考察が必要そうですな…。

そもそも祭りはともかく宗教的活動をほぼしたことないから全然分かってないけどな!!!ガハハ 感覚です。だから「知らんけど」です。笑

 

本著はそっちが主題ではないんですけども。笑 カイヨワさんそして西谷先生変な考察に使ってごめんなさい…。

人間が「聖なるもの」を求める傾向にある、そして、戦争もまた「聖なるもの」である、という恐ろしさです。

非日常的な行為が許容される、個人が個人でなくなる…そんな状況に恍惚感を覚える傾向があるんだよということを自覚しつつ…西谷先生が「人権」と仰っていたけど、個々の存在を、それぞれ血の通った人間であるということを忘れず…

例えばほんの1分でも好きな作品や音楽や、家族や友達の話題で楽しく会話した人を殺せますか、殺されるのを黙って見れますかという…そういう感情を大切にしつつ戦争を避けていきたいものです…。(こういうの考えると1stガンダム第8話「戦場は荒野」を思い出す…)

とはいえ今も平和なのか分からない情勢ですが。現代日本も戦争活動の中には組み込まれてますからね…というのはまた別の話になっちゃうからこの辺で。